ステージに立つ時は誇りを持って

合唱をするなら、学生でも一般でも定期演奏会やコンクールなど、舞台に立ったり、人前に出て歌う機会はあるでしょう。そんな時にこそ気を抜いてはいけませんね。団体の一員であると自覚して、堂々とステージに立つようにしたいものです。

ステージ裏では静かに

ステージ裏で待機する時間もありますね。そんな時には、当然ですが静かにしていなくてはいけません。特にコンクールなどで審査をしている場合や録音もしている場合もあるので、歩く音にも慎重にならなければいけないのです。“カツン”とヒールで音を立ててしまうだけでも、冷や汗の出るような思いがするほどなのです。舞台袖では、神経を集中させましょう。

歩き方もスマートに

ステージに出て、並び終えるまでも重要です。特に一般の女性の場合ですと、ドレスを着ていることが多いですし、いかにエレガントに魅せるかということがポイントです。ヒールを履いていても、上がる台の階段を使う場合は音にも注意して、スマートに昇り降りしたいものです。学生の場合であっても、シャキシャキと背筋を伸ばして堂々と歩いていかなければいけませんね。ドタドタと音を立てるように歩くのはもってのほかです。

それだと、正直に言って団体の品位も下がってしまいますね。観客も審査員もそういったところも観ているものです。

立ち姿を美しく

ステージ上で位置に着く時には、隣りとの間隔にも注意しましょう。2列目以降の場合は、前列の人の間から顔を出し、指揮者がきちんと見えるように立つことがポイントです。楽譜を持つ場合にも注意すべき点があります。すっと胸を張って立ち、脇を閉めて目線から割と遠めに、胸の高さの位置で持つようにします。その際にあからさまに顔を下に向けて歌う事のないように気を付けましょう。

楽譜に視線を落としてばかりいると、自信がないように見えますし、姿勢にも関わってきます。歌う時は堂々と、歌える喜びと誇りを持って指揮者に視線を向けましょう。指揮者を見ていないと、歌いだしや止まる場所、曲の動きなどもわからなくなります。楽譜を持つ場合は、ステージを歩く場合に、お客様から楽譜が見えない方の手に楽譜を抱えます。その時には、楽譜をさかさまにしていないかなども、注意しましょう。退場する時も、お客様から反対の手に持ちます。

上手(かみて)と下手(しもて)のどちらに退場するのかも把握しておくことが大事ですね。楽譜を持たない暗譜の場合は、手を身体の脇に真っ直ぐ置き、指も揃えましょう。

表情も大事

歌う時は、表情も大事なのです。無表情だと“歌っていないみたい”と思われてしまいます。楽しい歌の時は楽しそうに笑顔で、悲しい曲やしっとりとした曲の場合には、それに見合った表情を心掛けましょう。情感たっぷりに歌う方が、聴く人にも訴えかけられますし、心に響いていくのではないかと思います。しかし、身体の揺らしすぎには注意しましょう。

一員として

合唱団等の一員として他県等に遠征したり、行事に参加したりということもあるでしょう。こういった時も、団体の一員であることは忘れてはいけません。節度ある行動を心掛けましょう。舞台用のドレスなどの衣装を着ている時は特にそうですね。イベントなどの控室で騒ぐなど、自分の団体や他の団体に迷惑をかけるようなことは慎まないといけません。(あの団体の人達がうるさかったなどと噂になってはいけませんので)

以上のことに注意して、ステージ上でも堂々と輝く事ができればいいですね。