自分の声に合ったパートで歌おう

合唱では、自分に合ったパートを選ぶことも大切になってきます。自分で判断するだけではなく、指導の先生に歌声を聞いてもらい、見極めてもらうことも有効です。本来の声に合ったパートでない場合、自身で違和感を覚えることもあるかもしれません。

パートを決めることは大切

人数の関係などで、本来の音域ではないパートに所属する人も、いるかもしれません。その人が学生で、卒業によって他の団体に移った時に、パートを決める段階で下の音から順に上に向けて声を指導者に聞いてもらい、今までアルトだったのに、上の方が実は歌いやすかったり、意外にも綺麗な声が出るということもあります。自分に合ったパートで歌うためにも、最初に指導者に声を聞いてもらうことが良いのです。

望みのパートではなくても

配属されたパートが、歌いたいパートでないこともあるかもしれません。確かに、ソプラノに憧れるということなどもあるでしょう。しかし、それが自分に合ったパートかどうかは、自身では判断がつかないものです。もし希望していたパートに入れなかったとしても、そのパートでの歌う楽しみを見付け、対応できなければいけませんね。知っている人で、「ソプラノが歌いたい」と願いを持っている人がいますが、その方はメゾ・ソプラノで頑張っています。

他のパートの声が出せなくなる!?

例えば、アルトにいたら段々と高い音が出せなくなるということも、ないとは言い切れません。確かに、低いアルトを常々歌っているのですから、発声練習の時以外には高い音域は歌う事があまりなくなってしまいます。高い音の出せるソプラノの人は、アルトの低い音が出せないということがありますね。

音域とパートは関係がない

高い声がでるから、自分はソプラノだとか、低い声は得意なのできっとアルトだという考えは危険です。音域と自分のパートは関係がないのです。とは言え、自分のいるパートで出すべき音域というのはありますよね。なので、その音域の声は出せるようになることは大事です。現実として、出る声の高低によってソプラノだ、テノールだと分けているという団体も多いですね。また、声の太さによってパートを分けるのも違うのです。

ソプラノは細い声と捉えがちですが、そればかりではありません。オペラのソプラノのソリストだって、太い声をしていたりします(エンジェルボイスというものもあるのですが・・・)。

パート分けのポイント

パートを決める時のポイントは、地声と裏声の境目なのです。出しづらくなる部分なのです。要するに、“チェンジ”の箇所ということになります。どこが、自分のチェンジの場所なのかを確認できたら、自分の本来のパートが分かります。曲が作曲される行程で、チェンジの場所にも気を使っているのです。ちなみに、練習をしてから本来のパートを見付けるのが良いです。練習が足りないからか、チェンジの場所なのか、声が出ない理由も判断できないですから。

まずは、発声練習をしてみましょう。

自分に合うパートを見付け、実りのある合唱ライフになるといいですね。