合唱の心構えとは何だろう?

合唱に取り組む上で、念頭に置きたいことや、心構えとして覚えておきたいことがあります。それは一体何か?考えてみたいと思います。

合唱は一人で歌うものではない

他の記事でも言っていますが、合唱は複数人で構成されるパートが合わさって成立ちます。当然ですが、一人で歌うのではありません。人の声と調和させることが第一なので、我の強い人などは、それを抑えた方が良いでしょう。自分勝手に歌っては合わせることなどできませんね。協調性を持って、歩み寄ろうという気持ちも大切です。そういったことができないと、合唱ではやっていけないでしょう。“特定のパートでなければ歌いたくない”という考えもご法度です。

もし思ったとしても、配属されたパートに順応していかなければいけません。協調性は、合唱の中でとても重要ですが、普段のメンバーとの関わりなどでも必要です。不和があっては、楽しく心を合わせて歌う事はできないでしょう。また、遠征などに出掛ける時や、イベントに出演する時がありますね。そういった時も時間を守り、スケジュールに沿って行動するようにしましょう。団体行動ですので、自分勝手な行動はいけません。メンバーに迷惑をかけないようにしましょう。

人の声を聴こう

合唱とは『人の声を聴くことだ』というのを聞いたことがあります。なるほど、確かにそうだなと私は思いました。合唱において、周りの声を聴くことは最もといっていいほど重要なことなのです。まず、自分の声がどのような感じなのかを聴くのは前提ですね。そして、自分のパートの人達の声を聴き、それに合わせようと努力するのです。それから更に、他パートの声を聴きましょう。私の指導者も「良く聴いて」と常々言う物です。こうして耳を養っていければいいですね。

私も、聴くようにいつも努力していますので、随分と周りの音を聴けるようになったと感じています。実のところ、合わないとへこんでしまいがちですが、その都度『どうしてだろう?』と自分が合わなかった理由を考えるようにしています。また、自分のパート以外が歌っている時も、身体は休めていても良いと思いますが、神経を向けて聴くようにしましょう。自分自身の勉強にもなりますし、“こういう風に歌っているのだ”ということがわかるようになります。

上手くいかない時

突然声が出なくなったり、歌えなくなってしまうことも、合唱をやっていく中では行きあたる壁としてあるのではないでしょうか。疲労が原因だったり、集中し過ぎということも原因としてあるでしょう。そう言った時は無理してはいけません。落ち込んでしまいがちですが、気を落とさず、鷹揚(おうよう)に構えることです。つまり、くよくよせず気にしないのが一番です。気にしてしまうと、精神にも良くありませんね。

皆でやっているということを意識して、自分のパートのみならず、他のパートの音も聴いて歌えるようになれば、きっと合唱がもっと楽しくなり、向上心も更に芽生えることでしょう。