合唱についての知識を覚えよう

合唱といえば、誰しも一度は学校などで経験があるのではないでしょうか。授業の一環で歌う場合もあるでしょう。また、部活に入ったり、大人になり一般の合唱団に入る方もいると思います。そんな合唱が好きな方のために、その合唱がどのようなものか、最初にご紹介したいと思います。

合唱の起源

日本での合唱の始まりというのは、1557年に大分で聖週間(キリストの受難の日から、復活したとされる日まで)に行われた歌によるミサが最初であるということです。

合唱の種類

男女による混声合唱、女性のみの女声合唱、男性の男声合唱に分かれます。曲によって、2部合唱、3部合唱、4部合唱などに分けられます。また、合唱の中にソロ(独唱者)が必要な曲もあります。伴奏付きの曲もあれば、無伴奏の曲もあるのが特徴です。また、日本にも合唱曲の作曲家がいらっしゃいますが、世界を見渡すと、また、これまでを考えると、様々な作曲家がいます。宗教音楽などの古典や、現代ものによっても雰囲気などに違いがあります。

同声合唱というものがありますが、これは、女声合唱と男声合唱のどちらでも歌えるということを意図した曲で、普通の場合2か3つのパートに分かれています。

楽譜の書かれ方とは?

まず、女声合唱の場合は楽譜はト音記号で書かれています。男声合唱になると、テノールはト音記号で、バスはヘ音記号で普通は書かれています。そして、混声合唱は各パートづつ4段で書かれる時と2段に分かれるパターンがあります。4段ですと、ソプラノ、アルト、テノールがト音記号で、バスのみへ音記号で書かれるのです。2段になると、女声のソプラノとアルトが上段にト音記号で書かれ、下段にはテノールとバスがへ音記号で書かれるというわけです。

さらには、女声合唱の場合低い音を補助するために、伴奏付きでピアノと共に歌う曲が多いのです。反対に、男声合唱だと伴奏のない曲が多いです。混声合唱は様々ありますね。ちなみに、“ア・カペラ”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ア・カペラというのは、無伴奏の曲を指しますが、ア・カペラには『教会から伝わった』という意味があるので、宗教曲に対して使われるのです。

合唱の楽しさ

合唱の楽しいところは、皆で一つの曲のハーモニーを形成させていくということでしょうか。人は一人で和音で合唱をすることはできませんね。合唱でのハーモニーが決まった時にはそれはもう、嬉しいものです。私なりの意見ですが、仲間と一緒に練習することも楽しいですし、練習後に少し会話して帰るのも楽しみの一つです。歌とは関係のない話ではありますが、そういったところも大切だと思います。

こうしたコミュニケーションをとってこそ、合唱で調和も取れて行くと感じますから。

音楽用語について

この場で多くの音楽用語や記号などについて挙げると、キリがなくなってしまいますが、学校で習った“フォルテ”や“クレッシェンド”などの言葉も大いに役立ちます。しかし、学校では習わなかった用語もあるかと思います。私も、合唱を始めてから知った言葉もあります。わからない言葉があったら、貪欲に調べて自分のものにしていくと、楽譜の理解も速くなりますね。

合唱についての種類や歴史など様々な知識を蓄えられれば、合唱も一層楽しいものになり、身近にもなるのではないでしょうか。