幅のある声になりたい!

合唱における“良い声”の種類にも様々あります。その中で、今回は『幅のある声』というものにスポットを当ててみたいと思います。『幅のある声』というものは、一体どういった質のものなのでしょうか?

幅のある声というのは?

幅のある声は、溶け込む性質の声のことで、どんな人の声とでもぴたりと調和できる声のことを言います。まず、合唱は言ってみればチームプレーですし、パートごとにも声を揃えなくてはいけません。しかし、一人でも声が溶け込めない人がいないと、パートとして良い音は出せませんね。それに、一人一人声は違うものですが、上手に合わせられるということが、合唱では求められるのです。

私の知っている方にも、幅のある声の方がいます。ソプラノですが、皆を上手く包みこんで、綺麗なソプラノに仕上がるのです。その方の場合は天性の声だということもあるようですが、私もそういった声になりたいなと思います。

幅のある声になりたい

幅がある声というのは、つまり溶け込んで、他の人と合わせることのできる声なのだと、先にお伝えしました。では、そういった声になる方法を考えてみましょう。まず、“幅”とはどういう意味か?調べてみると、声に関すると、高低の隔たり(間隔)のことを言うのです。一つの音にしてみても、上擦ったりすることもあれば、低くなってしまうこともありますね。私も「低い」と言われることがありますから。

合唱では一つのパートでも複数人で行うので、様々な声の人がいるわけです。つまり、声に幅があると、皆と溶け込め、包むことができるのです。では、どうすれば“幅のある声”になることができるのでしょうか?私も探ってみました。しかし、これについては“他の人と合わせよう”という自身の気持ちが大事なのではないかと感じています。意識の問題です。その意識を持って歌うと、メンバーの声とミックスできるような声が出るものと思うのです。

音域での幅について

「何オクターブ出る」など、音域が広いということも、“幅のある声”と捉えられることもあるかもしれません。声の出る音域の幅が広いことは、とても良いことだと思います。溶け込む性質の声ということで、色んな音域を出せるので、それだけ溶け込みやすいということなのですね。音域を広げるには、軽い言い方かもしれませんが練習が第一だと思います。無理をしてはいけませんが、より高い声、低い声が出るようになるには、声を出し、歌いながら訓練し、出るようにしていくことです。持って生まれた声幅というのもありますが、訓練次第で出るようになる可能性があります。

しかし、忘れていけないのが、無理はしないということです。声を開発しようと強行しても声を壊してしまう恐れもあります。声を壊してしまったら合唱もできませんし、何にもならないので、注意が必要です。

幅のある声を意識して、皆と溶け込んで、良い合唱ができれば良いですね。より美しいハーモニーが生まれることでしょう。