ソロと合唱の違いは何?

歌には、ソロの歌い手と合唱の歌い手など、様々ありますね。朗々とソロで歌う場合もあれば、合唱での歌い方というのもあるのです。さらに言ってしまえば、ソロでやってきた人は、合唱の中では最初は苦労することもないとは言えないということになります。

ソロと合唱

合唱で歌っていても、練習中に指導者から「ソリストのように」と要求されることもあります。まぁ、これは歌うイメージなどの問題のこともあるのですが。それに、合唱曲の中にもソロパートは存在します。しかし、やはりソロにはソロの歌い方が、合唱にも合唱の歌い方があります。合唱の中で皆と歌っている時に、ソリスト然として朗々と歌うとかえって浮いてしまうというか、目立ってしまうのです。

合唱は声を合わせる作業なので、「自分が良ければそれでいい」という考えはいけませんね。まぁ、いないとは思うのですが。皆と声を揃えようと努力することが大事なのです。

発声の方法は同じ?

様々な歌い手の人も、それぞれに独自の発声法で歌っていると言ってもいいくらいです。千差万別、多くの発声法があるということなのですね。元々、発声法というものはソロと合唱によって、違いがあるというわけではないのです。ソロと合唱で違う点と言うと、“歌い方”になるでしょう。声の出し方というよりも、形式といいますか、型と言う感じでしょうか。

例えば、ソロの方の場合やソロの曲を歌う場合は、声量にも重きを置いて歌うということが多いと思います。しかし、合唱では声を合わせることが大事ですから、パートの中で一人だけ飛び抜けてボリュームがありすぎたりすると、困ってしまいます。合唱で大事に考えることとなると、音程だったり、発音(子音をはっきりさせるなど、日本語でも外国曲でも同様)になってくるのです。ようするに、それぞれのケースによって、重要視される事項が異なるということなのです。

もしもソロを担当することになったら!?

合唱曲の中には、ソロパートの存在するものもあると最初に言いました。もしかしたら、合唱をしていく中であなたがパートのソロを担当することになることが、ないとは言い切れません。そういった時にどの様に歌えば良いか・・・。他の合唱のメンバーが歌っている中でソロが入るのならば、合唱の人達よりももっと言葉を明るく、クリアに伝えられるように歌うことです。また、合唱だと他のパートとの音のぶつかりや縦のラインを認識して揃えることが求められますね。

しかし、ソロだとあなた自身でビブラートを入れたり、自分でテンポを揺れるようにしたり、独自の感覚で歌う事を考えてみましょう。他の合唱の人達よりもボリュームのある声で歌い、聴く人を惹き付けましょう。ソロの人は、聴衆の視線も集めやすいです。なので、表情にも気を配りましょう。自分が歌を引っ張っていくくらいの意識でもいいかと思います。

合唱は、皆と合わせて行くことが大事で、歌においても協調性が求められます。しかし、ソロになると“自分を観て!”というほどの意識でグングンと歌っていくのが良いのですね。