つやのある声で歌いたい

皆さんも「つやのある声」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。潤いがあって綺麗な声という感じがしませんか?そんなつやのある声についてお話したいと思います。

つやのある声とは?

つやのある声というのは、声が輝いていて、響きの良い声のことです。つやがなくなってしまい、掠れた声になるのは、声帯の筋力が落ちるのと、ヒアルロン酸が足りないことから起こります。声を出す元となる声帯は喉頭の内部の真ん中に位置し、右と左で一対のヒダ状になっているのです。息を吸うとその左右にあるヒダが開いて、声を出す時には閉じるという仕組みになっています。

声帯は筋肉によってできているので、年齢を重ねたり、使っていないと衰えていく物です。「声が低くなったな」とか、「しゃがれてきた」と感じるのですね。なので、声帯にあるヒダが閉じにくいということになり、振動が足りないということで、結果として声が掠れるのです。それでも、声の衰えを防止できる方法というのもあるのです。

つやのある声を手に入れるには?

つやのある声を保つには、歌うということがあるのです。歌う事によって、声帯の筋肉を鍛えることができるというわけですね。合唱をやっている方は、そういった点ではとても良い事があるというわけなのです。それでも、合唱でも歌っていないと衰えると言われます。団に所属していて練習にコンスタントに参加していても、演奏会の後に1,2回練習が休みになっても、それだけで日頃合唱をやっている人にしてみれば「歌っていない」ということになるのですね。

なので、練習の間が開いた時などには、自主練習をするのも良いでしょう。さて、家電店で加湿器も売っている昨今ですが、加湿は喉を潤してくれるのでおすすめです。湿度をある程度保つことが大切ですね。また、水分補給も重要です。こまめに飲み物を摂るようにしましょう。声帯を使うと言う点では、人と話すことも有効です。人知れず鼻歌を口ずさむのも良いですね。とにかく声帯を使ってあげて、筋力を衰えさせないことが、美しくつやのある声を保つ秘訣なのです。

喫煙は一番してはいけないこと

タバコを吸っていると、声帯が腫れてぶよぶよになってしまいます。声が枯れてしまいますし、歌う者としてやってはいけないことなのです。やはり、喫煙者で歌う人はゲホゲホとせき込んだり、その他にも支障がでるものです。さらに、NGなのは香辛料がたっぷりと効いた刺激の強い食べ物で、喉に良くありません。気をつけましょう。ちなみに、ウーロン茶は脂肪を排出してくれるということで、ありがたいお茶ですね。

しかし、喉の潤いも取り去ってしまうので、ステージの前などには特に飲まない方が良いです。

注射など

声帯の潤いを保つには、ヒアルロン酸の注射も速く効くので、クリニックに相談してみてはどうでしょうか。3カ月から半年の効果があるのだそう。また、吸入器も良いのではないでしょうか。私の家族も使っていますが(別の理由で)、少しの時間をかけられれば鼻もすっきりしますし、喉も潤うので、便利なアイテムだと思います。

皆さんも、喉を日頃から良く使い、そして潤すことを意識してつやのある美声を目指しましょう。美しい声で歌えると、より合唱も楽しくなりますね。